私はいわゆる霊感というのはないのですが、学生の頃はクラスに一人か二人は必ず「見える」という人がいました。
その見える人たちが言うには見えない人からすると怖いかもしれないけれど、本人たちは見えてもあまり怖くないらしいのです。
それは慣れてしまっているからかどうなのかわからないけれど、周りが想像しているイメージと温度差があるようでした。
私は当時そんなものなのかと思っていました。
ところが社会人になって私は一度だけ不思議な経験をしました。
会社で残業していた時なのですが、その日は私と課長の二人だけで11時すぎまで仕事をしていました。
急いで調べて作り直さなくてはいけない資料がありその作業に予想以上に手間取っていました。
二人で仕事を振り分け黙々とパソコンに向かっていたところ急に「すみませーん」と女性の声がしたのです。
私ははっきり聞こえたのでてっきり誰か来たのだと思い「ハイ!」と大きな声で返事をしました。
ところが課長が「びっくりしたー!なんだよお前」と言いました。
あれっと思い課長に「今誰か呼びましたよね?」と聞くと誰も呼んでないと言うのです。
課長は「お前疲れてるんだなあ、あともうちょいで終わるからがんばろうぜ」と言いました。
私はあれだけはっきり聞こえたので幻聴ではないと思いました。
それになんにも霊的な怖さを感じなかったので逆にそういうことなのかもと思ってしまいました。